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未知の世界を探る「クリエイティブ・コンフィデンスの重要性」──マイク・ペン インタビュー

2023/04/24

クリエイティブなアイデアや視点を共有するにはある程度の自信が必要なもの。でも、なにがどうなるのかわからないなかで、新しいものに飛び込む自信を、どうやって見つければいいのでしょうか。Moon Creative LabのChief Creative Officer、マイク・ペンにクリエイティブ・コンフィデンスについて聞きました。

目次

  • なぜクリエイティビティがイノベーションに必要なのか 
  • クリエイティビティの育て方 
  • クリエイティブ・マインドセットの養成 

なぜクリエイティビティがイノベーションに必要なのか?

イノベーションとは何か新しいものを生み出すこと、つまり、物事を今までとは違った方法で捉えるということです。典型的な方法を使えば、典型的な結果に終わるのは明らかです。「少し違ったプロセスやツールを使わなければなりません」とマイクは言います。


 

「必要なのはクリエイティビティを導入することです。それは、ツールやプロセスであり、とくに大事なのはマインドセットです。そうすれば、同じ方法で同じ成果を再生産するよりも、もっと強力な何かが生まれるはずです」。

Mike Peng

クリエイティビティを発揮するには

ダイバーシティは、クリエイティビティを育むための鍵です。Moonには異なるスキルや経験、バックグラウンドを持った、デザイン、エンジニアリング、プロダクト、オペレーションなどの専門家が集まり、独自の視点を提供しています。そのコラボレーションが、クリエイティビティの化学反応を生み、さらなる可能性の探求につながります。それが、マイクの情熱、そしてクリエイティビティの源だと言います。

 

「クリエイティブのコラボレーションは本当に刺激的です。Moonにはさまざまな専門家がいますので、ある知見を、デザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャーと掛け合わせると、たとえ同じ問題について話していても、まったく違う視点を得ることができます。チーム全員が異なる視点を持って一緒に働いていれば、最終的にはおもしろい何かが生まれるものです。一人でやるよりは良い結果を得られるでしょう」

 

もう一つの鍵となるのが “実験” です。

 

「重要なのは、プロトタイピングです。Moonでは、プロダクトを完璧に仕上げてからローンチするのではなく、荒削りの原石のままプロトタイプでテストを行い、市場に問います」 

 

クリエイティブなマインドセットとは?

マイクの言うクリエイティブ・マインドセット、そしてその重要性とは、実際に何を意味するのでしょうか。マイクはこう話します。

 

「何か新しいものを生み出すときには、正解なんて誰にもわからないものなんです。私たちはよく正解と不正解を教えられますが、クリエイティブ・マインドセットは、答えを知らないまま問題に入り込んでいくということです。自分で答えを探さなければいけないんですね。だから常に新しいことを試す必要があり、それを確かめていかなければなりません。そのためには、曖昧さを受け入れる必要があるんです。答えがわからなくても大丈夫なのだと頭の片隅に置いてみてください。むずかしいとは思いますが、これはクリエイティブでいるためには本当に重要なことです。私たちはよく、誰かが行き先を教えてくれるのを待ってしまいがちですが、クリエイティブ・マインドセットとは、とにかく新しいことを試すことなんですね」

 

Moonではどうクリエイティブ・コンフィデンスを維持している?

Moonのベンチャーでは、クリエイティブ・コンフィデンスをどのように取り入れているのでしょうか?マイクのコメントは非常に興味深いものでした。

 

「私たちは、多くのプロトタイピングや実験を行うことで、さまざまな種類のクリエイティビティをプロジェクトに導入してきました。市場の反応を確認するためだけに、ランディングページを立ち上げることもあります。反応が良ければ、私たちの取り組みに興味を持ってくれる人がどれだけいるかわかります。未完成の商品のためにウェブページを作成することなんて、あまりないでしょう?」

 

クリエイティブ・コンフィデンスは、自信がない私たちに必要な安心感のようにも聞こえます。答えがわからなくてもいい。ただ何かを創るだけでもいい。完璧でなくてもいい。

それは、未知に対してオープンマインドでいること。未知の世界に飛び込み、周囲にいる誰かからインスピレーションを得て、つねに前のめりに、実験を続けていくこと。そして、新たな可能性に対する準備をしておくこと。

クリエイティブであり、イノベーティブであろうとすることは、何か新しいことをしながらその可能性を探ることを意味しています。ときおり怖さも感じることもあれど、新しい何かを創るときには必要になるものなのかもしれません。最後に、マイクからの励ましの言葉を贈ります。

 

「答えがわからない曖昧さを受け入れましょう。潜在的な解決策に対して常にオープンでいましょう。それって本当に刺激的だと思うんです」

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